【ポケモンUSM】舞うは炎剣, 揺るがすは月下雷鳴【S11最高2007】
【導入】
このパーティは,相手の意表を突き,その隙に相手を崩すことに特化している(はずの)構築である。カバルドン絡みの構築に心なしか強い気がする。
【構築経緯】
この構築は、メガガブリアスが使いたかったところからスタートした。メガガブリアスではテッカグヤ,水妖,水耐久ポケモンが厳しいし,何よりサンダーが好きなのでこれらに強いサンダーを採用した。この二匹では,ガルーラ,ミミッキュ,メタグロスが重いのでこれらに強めな鬼火羽休めウルガモスを採用。この三体では,霊獣ランドロス,メガギャラドス,ガブリアス,トノ(ペリ)ラグが辛いと感じたのでこれらのポケモンをまとめて見れる防御に振ったゲッコウガを思いついたのでパーティーに加入させた。このままではアーゴヨンにまとめて葬られることに気が付いてしまったのでストッパーとしてミミッキュを入れた。後は,カプ・テテフ入りの構築で半壊してしまう,また,他のメガ枠を入れないとガブリアスがメガ枠であることがバレてしまう事を危惧し,メガメタグロスを入れておいた。また, このパーティはレート1800帯から使い始めた。
パーティ勝率
41勝18敗
【個体紹介】
勇敢 195(92) - 233(172) - 143(64) - 144(28) - 127(92) - 108(60)
鮫肌 → 砂の力
地震 / 岩石封じ / 大文字 / 流星群
カバマンダガルド,受けループなどの崩しとして選出することが多かった。また,この構築は電気タイプの通りがいいので,ボルトチェンジをカットするために選出することも多かった。
HB特化カバルドンは,砂の力地震+流星群で高乱数で落とせる。HDカバルドンや腕白Hbdカバルドンは砂の力地震×2で大体落とせるので,初手カバルドンと対面させるとあくびループに嵌る前に倒せる。H252ギルガルドも地震で高乱数で落とせるので数的有利を取ることができる。また,大文字はH252ナットレイを超高乱数で落とせる程度の火力はある。
カバリザに関しても,C特化メガリザードンYのめざめるパワー氷やA特化メガリザードンXのドラゴンクロー程度は耐えるので岩石封じで裏に繋ぐことができる。有利不利がはっきりしているが、普通に強かった。下に詳細な調整について載せておく。
選出率 30/59 4位
サンダー@達人の帯
控えめ 191(204) - × - 122(132) - 165(36) - 123(100) - 125(36)
プレッシャー
ボルトチェンジ / 熱風 / めざめるパワー(氷) / 羽休め
6世代からの流用。舞われたメガボーマンダを止めたり,重いカグヤを削る枠。H4振りメガボーマンダや無振りガブリアス程度であればめざめるパワー氷で高乱数で飛ばせる程度の火力はある。このパーティのクッションとして活躍していた気がする。
選出率 9/59 6位
ゲッコウガ@クサZ
無邪気 148(4) - 119(28) - 104(132) - 143(156) - 81 - 182(188)
変幻自在
草結び / 水手裏剣 / 冷凍ビーム / 岩石封じ
ギャラドスに後投げして止める枠。A特化メガギャラドスの一舞地震をほぼ耐えて草結びZで飛ばすことができる。ギャラドスと対面したときは,岩石封じから入るとほとんどのギャラドスがメガせずに竜の舞をするのでアドバンテージが取れる。また,メガラグラージの地震までならほとんど耐えるので雨パに対しても積極的に選出していた。キノガッサを呼びやすいのでゲッコウガの草結びから入ることで気合いの襷を削りつつキノコの胞子を無効化しつつ,突破することができる。A特化テクニシャンキノガッサのマッハパンチを分の良い乱数で耐えるようにしているため,最悪マッハパンチを打たれた場合は裏に任せている。より詳細な調整は下のリンクに載せておく。
選出率 41/59 2位
意地っ張り 151(164) - 148(196) - 119(148) - × - 125 - 116
化けの皮
剣の舞 / じゃれつく / シャド―クロー / 影うち
この構築で厳しいゲッコウガやバシャーモ,アーゴヨン,カビゴン,ポリゴン2に対する誤魔化し枠。強い。カビゴンを崩すために普通のABミミッキュよりBを削り火力に回している。メガバシャーモのフレアドライブをそれなりにいい乱数で耐える。(1敗)
選出率 51/59 1位
ウルガモス@アッキの実
臆病 191(244) - × - 102(132) - 156(4) - 126(4) - 149(124)
炎の体
鬼火 / 羽休め / 蝶の舞 / 炎の舞
準速ミミッキュ抜きまで降ることで上から鬼火を打てる。ミミッキュのゴーストZ程度も後出しすることができる程度の耐久を持っている。アッキのみの効果と鬼火による受け性能はかなり高く,キノガッサや霊獣ランドロスの岩石封じを受けきれるほどであるが,基本ミミッキュガルーラクチート,低火力のポケモン以外を相手すべきではないと感じた。最近のメガメタグロスは岩技を持っていることが多いのでメタグロスは対面から相手しない方が良いと思った。
選出率 33/59 3位
せっかち 155 - 191(204) - 153 - 132(52) - 130 - 178(252)
クリアボディ → 硬い爪
調整は下のブログを参考にした。
カプ・テテフ入りに対して選出する枠。カバルドンをアイアンヘッド+草結びで処理できることがとても強く,簡単に崩すことができた。メタグロスミラーが嫌だったので削ることができるように地震を採用した。
選出率 13/59 5位
【選出】
VS
or
初手にゲッコウガが来る可能性が高いので初手でミミッキュに合わせるか,ガブリアスゲッコウガ対面でミミッキュに引いた後にガブリアスに引くことで相手のカバルドン引きに合わせることが多かった。そこからメガガブリアスで崩すことができるかもしれない。
VS
如何にランドロスを崩してウルガモスを通せるかにかかっている。メガメタグロスに岩石封じがあったらかなり厳しい…。
VS
ゲッコウガでカプ・レヒレを崩せるかにかかっている。ゲッコウガとヒートロトムが対面したときはスカーフを警戒してガブリアスに引き、その後にゲッコウガに引いてスカーフの確認をすると良い。メタグロスとゲッコウガかガブリアスが対面したときはウルガモスに引いて炎の体を狙っていく。また,ゲッコウガの岩石封じでメガメタグロスの素早さを下げてウルガモスで縛っていくのもまた良し。岩石封じメガメタグロスは負け。
VS
@2
ウルガモス一匹で壊滅させることができる。ミミッキュ,クチート対面は鬼火,ポリゴン2は蝶の舞から入って羽休めで体力管理しつつ,トリックルームターンを稼いだりする。他の二匹はポリクチミミ以外のポケモンに強いポケモンを連れて行っていいと思う。
VS
@1
キノガッサはゲッコウガで処理する。基本的にゲッコウガキノガッサ対面は草結びから入るとキノコの胞子,種マシンガン,岩石封じでくることが多いのでアドが取れる。最悪マッハパンチを打たれても,耐えて襷を削ることはできるので,後ろのウルガモスで処理できる。初手ゲッコウガガルーラが対面したときはウルガモスに引くとよい。ある程度削れている猫捨て身ガルーラの場合は,ゲッコウガでむりやり岩石→草結びZで処理しても良い。
VS
@1
カプ・テテフから入ってくる人が多く,初手メタグロスを合わせるとカバルドンに引いてくるのでアイアンヘッド+草結びで簡単に勝てる。
VS
@1
初手にギャラドスかステロ要員(ランドロス,ガブリアス等)が来ることが多い。ギャラドスの場合,岩石封じから入り,次に草結びZを打つことでほぼ確実に処理できる。ステロ要因は岩石封じから入ってくることが多いが冷凍ビーム→水手裏剣で処理すればよい。裏からギャラドスが出てくるが,上と同様の処理方法で突破できることが多かった。
VS受けループ
or
相手の選出は
or
が多い。エアームドが入っている場合はほぼ選出されるためメガガブリアスで崩して,ミミッキュを通すことができる。ラッキーガブリアス対面を作り,メガ岩石封じ+大文字で崩しにいく。大文字が当たれば勝てる…当てれば…。
エアームドが入っていない場合はヤドランが選出されやすいので,草結びメガメタグロスで崩していける。
【キツイポケモン】
無理矢理ミミッキュかゲッコウガ、サンダーで見るしかないが全く安定しないのが厳しい。襷、スカーフ、水Z、草Zと型が多すぎて対処が難しい…。
倒せるポケモンがメガガブリアスとミミッキュしかいないので他のポケモンとの対面を作られたら面倒。エレキフィールド下10万ボルトZでメガメタグロスが倒されてしまうのが辛い。
ゲッコウガに有効打がなく、メタグロスに有効打があるポケモンはメガメタグロスより軒並み遅いのでボコボコにされる。メガメタグロスの同速勝負に勝つかゲッコウガの岩石封じを入れた後にウルガモスで倒すくらいしか対処法がない。ポケモンの役割を歪められることが辛い。
ゲッコウガのSを削っている中で最も大きい弊害。ミミッキュでどうにかするか、メガメタグロスを対面させるくらいしかない。
【感想】
一般的にメガガブリアスは弱いと思われているが,なんだかんだ数値は高いのでできることが多く,カスタマイズ性はかなり高いと思う。ゲッコウガ,ミミッキュ,霊獣ランドロス,メガメタグロス等トップメタに弱いのがかなり逆風であるが,カバルドン展開が環境に蔓延っているので砂の力でタダ乗りができる場合も多く,火力の出しやすい環境でもあると思うのでぜひ使ってみてほしい。
一応下にPGLのレンタルパーティを載せておく。