【ポケモン剣盾】あるいは砂かきという名の犬【S10最終1999-366位/1985-387位】
【構築経緯】
上位10匹のポケモンが消えた結果、残っている中でパワーの高いパッチラゴン、ウーラオス、アシレーヌ、リザードン、マリルリ等が蔓延る環境となった。これらに打点を持ち、砂下で制圧力が高く、技範囲の広さ、優秀な種族値を持つ珠ムーランドに着目した。しかし、非砂嵐下での初速の遅さや襷ウーラオスに止められてしまう点からステルスロックによるエースの補助+砂起こし要因、大爆発による無理矢理1:1を取れるポケモンとして数値の高いギガイアスを採用した。ウーラオスに強く、奇襲性能の高いスカーフアシレーヌ、これらのポケモンが不利をとるモロバレルやマシェードへの引き先、サニーゴやピクシーを粉砕できるメガネギルガルドを採用した。汎用性の高い襷連撃ウーラオスと状態異常の飛んできやすい環境であるのでそれらに強いエースとしてラムパッチラゴンを入れて完成!
【単体紹介】
ムーランド@命の珠
意地っ張り 砂かき
167(52) - 176(236) - 112(12) - × - 111(4) - 126(204)
ギガインパクト / じゃれつく / 岩石封じ / 炎の牙
HBD : 余り
A: 11n(仮想敵の乱数は変わらない)
S : 最速60族抜き抜き
砂下でS+1 100族抜き
火力目安
ギガインパクト
H187B104以下 アシレーヌ 100% -
H330B110パッチラゴン 53% - 63%
DM炎の牙
H167B145 マシェード 87.4% - 103%(乱数12.5%)
H221B134 モロバレル 70.6% - 83.7%
DMじゃれつく
H175B120連撃ウーラオス 106% -
H330B110パッチラゴン 62.1% - 73.3%
DM岩石封じ
H306B99リザードン 125.8%-
初速の遅さから主にギガイアスとセットで選出する。技範囲が広いのでドサイドンやウインディ等の苦手なポケモンがいなければ積極的に出していける。ウーラオスはギガイアスが倒してくれる、もしくはギガイアスが倒された場合はハチマキが確定するので上からダイフェアリーを打つことができる。砂が切れてもダイアタックで殴り合える点が良い。
ギガイアス@ノーマルジュエル
意地っ張り 砂起こし
H191(244) - 176(36) - 171(164) - × - 108(60) - 46(4)
大爆発 / ロックブラスト / ステルスロック / 地震
火力目安
大爆発
H187B125以下 アシレーヌ 100% -
H175B120 ウーラオス 103% -
耐久目安
A200 ウーラオス インファイト 83.7% - 98.7%
ステルスロックを撒いて爆発することが仕事だが、現環境ではそれを許してくれないので基本的に初手から爆発する。この構築が初手にウーラオスを呼びやすいのでそれを狩ってムーランドの通りを良くする。また、Aキュウコンやバイバニラ等のオーロラベールを防ぐためにも出すことがある。
アシレーヌ@拘りスカーフ
臆病 激流
H155 - × - 95(4) - 178(252) - 136 - 123(252)
泡沫のアリア / ムーンフォース / エナジーボール / サイコキネシス
S : 最速115族抜き
主に初手に出して誘ったウーラオスを狩ることが多い。相手のパーティにモロバレルがいる場合は必ず選出されるのでギルガルドやパッチラゴンとセットに選出する。アシレーヌが通っている場合はダイマックスを切り、圧力を掛けることもあった。その場合、連撃ウーラオスと相性が良いので合わせて選出した。
ギルガルド@拘りメガネ
控えめ バトルスイッチ
H153(140) - × - 161(4) - 112(252) - 161(4) - 94(108)
H153(140) - 130 - 71(4) - 211(252) - 71(4) - 94(108)
シャドーボール / ラスターカノン / 破壊光線 / エアスラッシュ
HBD : 余り
S : 60族のポケモンを大体抜けるくらい
S+1 → 最速パッチラゴン抜き
火力目安
シャドーボール
H167D121Gサニーゴ@進化の輝石 94.7% - 112.6%(乱数75%)
H157D162ドヒドイデ 56.1% - 66.9%
H181D136ナットレイ 58% - 68.5%
ラスターカノン
H202D110 ピクシー 128.7% -
H175D80 一撃ウーラオス 110.3%-
エアスラッシュ
H221D101 モロバレル 92.3% - 109.5%(乱数56.3%)
破壊光線
H330D90パッチラゴン 40% - 47.3%
DMシャドーボール
H330D90パッチラゴン 52.1% - 61.8%
アシレーヌの裏においてサイクルを回すことが多い。ダイジェットを打てるので相手が低速寄りであれば全抜きすることも可能である。破壊光線があるのでダイアタック → ダイスチル → ダイホロウで対面DMパッチラゴンに一応殴り勝てるかもしれない。(珠パッチラゴンならダイアタック→ダイホロウ)
連撃ウーラオス@気合いの襷
不可視の拳 陽気
175 - 182(252) - 121 - × - 80 - 163(252)
水流連打 / インファイト / アクアジェット / 雷パンチ
一般的なウーラオス。同族意識で最速にしている。パッチラゴンへの切り返しとして採用されやすい襷ホルードやドサイドンに強く、襷枠として無難に強かった。
パッチラゴン@ラムの実
はりきり 意地っ張り
165 - 167(252) - 110 - × - 90 -127(252)
電撃嘴 / けたぐり / 逆鱗 / 燕返し
環境に多い催眠や鬼火への対策としてラムの実を採用したパッチラゴン。ゲンガー対面へのダイジェットの安定性、モロバレル対面で無理矢理ダイナックルを積んで突破できる等便利なダイマックスエースであった。はりきりで常に命中不安と戦う必要があることが難点。最終日の明け方4時に相手のラッキーに抜かれたことで努力値を振っていないことが判明し、自分のあまりの間抜けさに茫然としてしまったが、小さくなるラッキーに電撃嘴を命中させるやる気を見せつけ、戦線復帰した。なお、大事な場面で外す模様。
【選出】
がよく通っている場合の選出パターンはこれが多かった。の襷とアンチシナジーに見えるが、を出すころには砂が枯れていることが多く、そこまで気にならなかった。が一発耐えて一匹持っていくことが仕事だが、ハチマキがそこそこ多く、何もせずに倒れていくことが悲しかった。尋常じゃないくらいを呼ぶのでそこですぐに倒し切れるかがキモであった。 あたりはこの選出だとムリ! をに変えましょう。
+@1
初手にほぼ来るを狩ることができるが、基本的に裏にがいるのでそれを読んでサイコキネシスを打っても良いかもしれない。このパーティはも良く呼ぶのでやのダイジェットで倒せるようにした。眠されるのはしゃーない。
【感想】
このシーズンはパッチラゴンが特に警戒されているのでホルードやドサイドンが流行り、アシレーヌとウーラオスの通りが良くなったが、それをケアするための草毒タイプが台頭してきたのでパッチラゴンやアシレーヌの選出圧力で相手の選出は分かりやすいのでそれに強いポケモンを通るようにすればよいと感じた。ギガイアスとムーランドも意外と強かった。毎シーズン言っていることだが、今回は特に構築が完成するのが余りに遅すぎた。最終日の夜10時に完成して、努力値の振っていないことに気が付いたのが明け方の4時だったので順位を上げきれなかったし、レート2000すら乗らなかったのは反省点だと思う。今季はレート2000を目指して頑張ろうと思う。